ホワイトニングの薬剤や注意点について知ろう!
スタッフブログ
どんな薬剤をホワイトニングで使用するの?
過酸化尿素が主成分の薬剤について
一生共にする歯に手を加える訳なので、ホワイトニングに使われる薬剤を理解することは大切です。ホワイトニング用の薬剤の中でも、過酸化水素をメインの成分とした薬剤の次に良く使われているものが、過酸化尿素をメインとした薬剤です。
過酸化尿素は、分解する流れが大変緩やかで少しずつ濃度が下がっていくのが特徴で、全てが分解されて濃度が0%になるまでには、約8時間という時間が掛かります。この緩やかな過程で少しずつ分解されて過酸化水素に変わっていくのです。その為、歯への負担も大きくない為、自宅でホワイトニングを行う、ホームホワイトニングでよく使われている薬剤です。
ホワイトニングの効果については、過酸化水素と比べると、濃度2%の過酸化尿素と濃度約6%の過酸化水素が同等の効果を期待できます。過酸化尿素の場合、ホワイトニング効果は弱いですが、刺激が大きくなく口内への負担を軽減できる特性を持つ過酸化尿素は、ホームホワイトニングの薬剤として広く使用されます。
過酸化水素が主成分の薬剤について
ホワイトニングに使われている薬剤で一番多く使用されている薬剤は、過酸化水素をメインの成分とした薬剤です。濃度が濃い薬剤に関しては、主に歯科医院で使用するオフィスホワイトニングに使われています。
過酸化水素は、消毒用のオキシドールと同様の成分ですので安心して使うことが出来る部類ですが、オフィスホワイトニングで使われている、濃度30%を超える種類のものについては取り扱いに気を付ける必要があります。歯科医師免許を持っていない人の取り扱いは禁止されています。
歯への刺激に関してですが、濃度が35%を超える薬剤のケースではエナメル質の薄い日本人の歯の場合、ダメージを及ぼす要因となりますので、通常は30%程度の濃度の過酸化水素を、適した時間使います。頻度の目安については、1日に10分間薬剤を塗る工程を3回程繰り返します。エナメル質が厚いとされる白人のケースでは問題が生じない時もありますが、日本人は1日のプログラムが1時間越えないように施術するのが良いと言われています。
ホワイトニングによって歯は脆くなる?
歯そのものが脆くなることはない
ホワイトニングは歯を漂白する働きがある為、歯に刺激を与えて歯が脆くなるとイメージされている方もいらっしゃるでしょう。ただし、結果から言うと、ホワイトニングを通して歯が脆くなることはありません。
ホワイトニングを実施して歯が白くなる流れは、主に使われている薬剤の成分である過酸化水素や過酸化尿素が酸素と水に分解されます。この時生じた酸素が、歯の着色の要因である色素と繋がることにより無色化する為、歯を白く変えていくのです。薬剤が反応する箇所になっているのは、歯を構成している要素では無く歯の色を変えさせている有機物成分です。歯を溶解したり弱くすることは無く、歯の成分を変えることもありません。
他にも、薬剤による刺激によって、痛みが発生することを気にしている患者様もいらっしゃいます。このケースは、薬剤のダメージが歯の薄い箇所や欠けている箇所から神経に伝達するため発症する症状です。この症状は、一時的な痛みになりますので継続的に長引くものではありません。使っている薬剤によっては、ホワイトニング剤に入っている酸性度によって、歯の表層が凸凹するという変化もありますが、この症状に関しても症状は軽いもので、唾液に入っている成分によって自然に修復されます。見方を変えると、一時的に歯が脆くなったという考え方もできますが、根本的に歯が脆くなるということはありません。