出っ歯(上顎前突)
上の歯の傾斜や遺伝的要素が原因で、全体もしくは上の前歯が前に出た状態です。
下顎の小ささが原因で上顎とのバランスが取れないことや、指しゃぶりや口呼吸、頬杖など幼少期の悪習癖が原因となるあります。
治療方法
専用の装置を用いて顎を拡げ、歯を並べるスペースを作ります。ただし永久歯が生え揃っている場合は床矯正ができないため、抜歯後のワイヤー矯正にて治療します。なおワイヤーの装着後、7~10日程度は痛みや違和感が生じる場合があります。痛みがある場合は痛み止めを処方しますので、医師へご相談ください。
ガタガタ(八重歯もしくは叢生)
顎が小さい、もしくは歯が大きいために歯が重なってガタガタに生えた状態です。
永久歯は乳歯に比べると2倍近くの大きさがあります。そのため生え変わる際に十分なスペースがないと、違うところから生えたり生え変わりが遅れたりする場合があります。
予防のためには、2歳ごろから噛む習慣をつけて顎の発達を促すことが重要です。通常3歳ごろに乳歯が生え揃うので、その時点で乳歯の間に十分なスペースがあればガタガタになる可能性が低くなります。
治療方法
専用の装置を用いて顎を拡げ、歯を並べるスペースを作ります。ただし永久歯が生え揃っている場合は床矯正ができないため、抜歯後のワイヤー矯正にて治療します。
なおワイヤーの装着後、7~10日程度は痛みや違和感が生じる場合があります。痛みがある場合は痛み止めを処方しますので、医師へご相談ください。
受け口(下顎前突)
下の歯が、上の歯よりも前に出た状態です。遺伝的な要因や成長過程における歪み、悪習癖が原因で起こります。
治療方法
3~4歳ごろの早期に治療を開始し、就寝時にムーシールドと呼ばれる装置を装着します。ムーシールドをつけることで、お子さまの顎の成長を利用して正しい噛み合わせを手に入れられます。なお年齢や症例によっては適用できない場合がありますので、一度ご相談ください。
開咬
奥歯は噛み合うものの、前歯が噛み合わず口がうまく閉じない状態です。幼少期の悪習癖が主な原因とされています。
治療方法
機能的顎矯正装置を用いて下顎の成長を促し、上下の顎のバランスを改善します。
すきっ歯
歯と歯の隙間が空いている状態で、空隙歯列(くうげきしれつ)とも呼ばれます。歯の小ささや本数の不足、顎と歯の大きさのバランスの悪さが主な原因です。専用の装置を使い、歯の隙間を整えます。
乳歯が永久歯に生え変わるタイミングですきっ歯になることがありますが、成長とともに自然とふさがる場合が大半です。
歯列矯正の必要性については、矯正歯科の医師へご相談ください。